結婚して初めての年末に、旦那さんの実家からお歳暮が届いたらどうしますか?まずはきっと、とまどってしまいますよね。
お返しを送った方がいいのか?お礼状を送ったらいいのか?それとも、お正月に遊びに行くときに手土産を持って行ったらいいのか?意外とそのあたりの作法は知らないことが多いです。
そこで今回は、
・義両親にもお歳暮のお返しはするのか
・お礼状は出した方がいいのか
・いくらくらいのものを贈ればいいのか
などについて調べてみました。
お歳暮を義両親からもらったらお返しは必要?
お歳暮は、日ごろお世話になっている目上の方へ贈る感謝の気持ちとしての品物なので、原則としてお返しは不要です。しかし、品物がとどいたら速やかにお礼状を出しましょう。
お歳暮を贈る相手は、お世話になった親戚や上司、取引先、仲人、習い事の先生など、対外的な人が一般的です。親については贈らなければならないというものではありません。
但し、儀礼を重んじる家もあれば、儀礼ではなく普段から感謝を形にしている家もあるので、臨機応変な対応が必要だと思います。
知人で、実家が儀礼を重んじる家だったので、嫁いですぐお中元を贈ったら苦言を言われたという方がいます。
「こういうことに使うお金があったら、子供の教育費に充てるべきです。親に世話になったと感じたら、それは子供に還してゆくべきです」と言われたそうです。
考え方の相違で両家がトラブルになっても困るので、お互いの認識を確認し合って、物のやり取りが両家の交流につながる、という考え方はやめて、心が通い合う豊かな生活を心掛けたいものです。
円満に「物での交流」をやめる方法は、義母に相談して、義母から実家に対して、「息子夫婦も結婚して3年が経過したので、お互いの気持ちも通じ合うことができました。これを機会に電話や手紙だけのやりとりにしませんか。」と穏やかに相談を持ちかけるのも一つの手だと思います。
無駄な出費は極力抑えて、親族がお付き合いできればそれが一番いいですね。
お歳暮のお返しを贈る前に、お礼状を出すか電話をかけよう
お歳暮が届いたら、まずは早めに電話かお礼状を出しましょう。現在は電話やメールでのお礼が多くなりましたが、原則としてそれらは略式で礼を欠くことになるかもしれません。一番いいのは、はがき等によるお礼状を出すことです。
お歳暮が届いたら、まず電話を「さきほどお品(お歳暮の品)がとどきました、取り急ぎ電話で御礼申し上げます・・・」のようにかけて、その後に礼状を出すとより一層丁寧になります。
電話の場合は、「結構なものをお送りいただきまして、ありがとうごいます。」や「結構なお歳暮の品をお送りいただき、ありがとうございます。」などとかければいいと思います。
おそらくその後、相手側から一言、謙遜の言葉があると思いますので、「いつもご丁寧に有難うございます。」と続ければ自然な対応になります。
お歳暮のお返しの相場はいくら?
基本的にはお礼状のみですが、もしお返しをするなら半額程度のもので大丈夫です。それも間をあけて、季節のスイーツや、お茶漬け、洋菓子など、相手側に気を遣わせないものがいいでしょう。
気張った品物をお返しすると、物のやり取りが際限なく続くことになるかもしれないので、お礼の気持ちがわかって頂ける程度のものを贈るのが良いと思います。
お礼状は、自分らしい文章で感謝の気持ちを伝えましょう。食べ物であれば、とても美味しく頂戴しました、などと具体的な言葉で書くと相手に気持ちが伝わります。自分らしいアレンジを加えて素敵な礼状を作成してください。
お返しを贈る場合は、お礼と共に、「末永いお付き合いをお願いします。」と書き添えると、相手方に好印象を与えると思います。
まとめ
お歳暮やお中元などは、最近はどんどん形骸化(形だけのもの)していってますね。
ですが、やはり根本に流れているのは、相手の方への感謝や気遣いです。ですので、常識や一般論は参考にして、最後は相手の方が喜んでくれそうなことを考えるのが一番です。
長い目で、心地よい関係を築いていってくださいね。