鯉のぼりや五月人形、着物等にも入れる家紋。
家の家紋を継ぐという気の引き締まる出来事です。
両親に相談しながら家紋の確認をしていると・・・
「白地と黒地」が存在して混乱してしまうことがありますね。
これは間違って家紋を入れてしまったということなのでしょうか?
それとも何か事情があってのことなのでしょうか?
今回はそんな家紋についての疑問についてまとめました。
家紋の白と黒は逆転することがあるの?
まず始めに疑問なことは「白地と黒地」が逆転してしまうことがあるのかということですが、回答としては「ある」という答えが正解となります。
なぜそのようなことが起こるのかというと、それは家紋を入れる元の下地の色が影響しているのです。
喪服に入れる家紋は白地に黒線が多い
例えば喪服に家紋が入っているケース。
この場合、家紋が黒字に白線では、喪服の色と同化してしまい目立たなくなってしまいます。
これでは家紋が入っているのかどうかもわかりませんよね。
同じ喪服に白地の家紋を入れてみると・・・
家紋がはっきりとして目立ちますよね。
大切な家紋。はっきりと目立つ形の方が断然美しく見えることがわかると思います。
そのため、本来黒地に白線の家紋だったとしても、喪服の場合は白地に黒線になることが多いということです。
もしも喪服の家紋を参考にして鯉のぼりに家紋を入れようと考えている時は、一度本当にその色でいいのか、ご両親や親族に確認してみることをおすすめします。
家紋の丸はなくなるの?
続いては「家紋の丸」についての疑問に迫ってみましょう。
家紋には丸がついているものとついていないものがありますよね。
ついていない場合は気にもならないのですが、ついている場合「家紋の丸がないケース」があります。
それはいったいどんなケースなのでしょうか?
女性の家紋は丸を必ず外すの?
家紋の丸を外すケースとして多いのは「女性が家紋を使う場合」です。
家紋を見る機会があればよく見てみてください。女性の多くは家紋の丸を外していることに気が付くことでしょう。
これは「絶対に外さなければいけない」ということではなく、「その家系のルールとして外す」という場合は外すというものです。
したがって、「この人女性なのに丸を外していない」と思って指摘をすると、その方にとっては正解ということもあるので、指摘する際は慎重に声をかけましょう。
家紋の白と黒と丸 まとめ
家紋には白と黒を使い分けるケースがあることがわかりましたね。
さらに丸を外すということもあるので、「家族なのに色が違う」とか「家族なのに丸がある人とない人がいる」という家紋を見かけたとしても、それが正解である可能性が非常に高いです。
家紋のことを考える機会は本当に少ないと思うので、これを機にご両親に家紋の話を聞いてみてはいかがでしょうか。