最近では、なかなか直筆で書くことが少なくなってしまった「暑中見舞い」ですが、少なくなってしまっている今だからこそ、大切にしたい日本の文化ですよね。
普段あまり書かない分、いざ書く必要が出てきた際には、「一体どのように書いていいのかわからない」そう感じることが多いのではないでしょうか?
こちらの記事では、基本的な形をご紹介しましたが
夏の【暑中見舞いと返信】出す時期と書き方、基本の文例テンプレート
今回はもう少し掘り下げて、実際に「暑中見舞い」を出す相手を明確にイメージした上での文例集をご紹介しますね。みなさまそれぞれの状況に合わせてご活用頂けたら幸いです。
【暑中見舞い】理想的な文例集
まず、確認しておきたいことは、暑中見舞いは形式ばった堅苦しいものではなく、あくまでも季節の挨拶状なので、「特に決まった形式はない」ということです。ですので、気楽に書いていただけたらと思います。
一般的な暑中見舞は、季節の挨拶から入ります。「暑中お見舞い申し上げます」などの決まり文句です。続いて、先方の安否をたずねる言葉を書きます。その次に、自身の近況を伝える言葉を書きます。結びは、先方の無事を祈る言葉で締めくくります。最後に日付を書きます。
実際に書く上で、基本的な構成を押さえておくと各々のパターンに合わせて変更させることが簡単になりますので、もしよろしかったらコチラで「基本の文章構成」をご確認ください。その形にしたがって書いていけば、大きくずれることはありません。
【暑中見舞い】理想的な文例集
これより、「上司本人(個人)に宛てて」「ビジネス向け」「一般的な暑中見舞い」「先生・恩師等に宛てて」という4タイプのパターンでの、具体的な文例集をご紹介していきますね。
上司本人(個人)に宛てた【暑中見舞い】文例
暑中お見舞い申し上げます
連日猛暑が続いておりますが、ご家族の皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。
平素より何かとお世話になっております上、このたびは忙しい中に休暇をいただきまして大変感謝しております。
おかげさまで○○(旅行先の地名)にて家族共々のんびり過ごしています。休暇後は○○(上司の名前・敬称)のご期待に添うよう勤務に励む所存です。
暑さきびしき折、お体にはくれぐれもお気をつけてくださいますようお願い申し上げます。
個人的に送るものなので、日常の中のエピソードや、その距離感に合わせて、書き方を工夫するのもいいですね。休み明けに顔を合わせた際に、互いに快いスタートをきれるような、そんな挨拶状が書けるといいですね。
ビジネス向け【暑中見舞い】文例
暑中お見舞い申し上げます
平素はひとかたならぬご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。
猛暑が続きます折から、皆さまにはいかがおしのぎでしょうか。お伺い申し上げます。
時節がら、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げ、今後もご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
これらは、会社宛に届くハガキなどによくみられるタイプの文章ですよね。最近では、なかなか個人的にこのような文章を出す機会は多くはないと思いますが、とても代表的な文章例なのでご紹介しておきますね。
一般的な【暑中見舞い】文例
暑中お見舞い申し上げます
炎暑ことのほか厳しい折、皆様お元気でいらっしゃいますか。おかげ様で私どももつつがなく過ごしておりますのでご休心ください。
暑熱耐え難き時節柄、皆様おそろいで、ご壮健にてこの夏を乗り切られますようお願い申し上げます。
平成○○年 盛夏
暑中お見舞い申し上げます
厳しい暑さが続きますが、お変わりございませんか。
私もおかげ様で暑さにめげず元気に頑張っております。
雑事にかまけて長らくご無沙汰いたしましたこと、ご容赦くださいませ。ますますの酷暑に夏バテなどなさいませんようお身体にお気をつけて、この夏を存分にお楽しみください。
平成○○年 七月
暑中お見舞い申し上げます
暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。こちらは家族一同元気に暮らしておりますのでご安心ください。
夏期休暇には帰省の予定でおりますが、ご都合はいかがでしょうか。是非ビアガーデンなどご一緒し、心身の渇きを潤しながらいつぞやのように語り合いたいと思っております。
寝苦しい夜が続きます。夏風邪には十分にご注意ください。
平成○○年 七月
先生・恩師等に宛てた【暑中見舞い】文例
暑中お見舞い申し上げます
暑熱耐えがたきこの頃ではございますが、先生におかれましてはますますご活躍のこととお喜び申し上げます。
私もおかげ様で大過なく過ごしております。酷暑の折から、何卒ご自愛のほどお願い申し上げます。
平成○○年 盛夏
【暑中見舞い】上司、親戚、先生などへ出す際の理想的な文例集まとめ
具体的な相手とともに、文例を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
本来「暑中見舞い」は、一年で最も暑い時期に送ることで、先方の安否・健康を気にかけることから起こった習慣です。ですので、形式にこだわり過ぎたりすることなく、相手の人の安否を思いながら、心を込めて書くとよいと思います。
リラックスして自然体で、優しい思いを込めて書いてくださいね。
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