子供が迎える七五三。
華やかな衣装に身を包み、手には千歳あめをもって・・・。想像するだけで、なんとも微笑ましい光景ですね。
ですが、小さな子供たちにとって、七五三の日に着る晴れ着は、着慣れていなくて動きにくい。おまけにちょっと暑いときも・・・。
せっかくの晴れ舞台に、子供たちがイヤイヤ状態にならないために、持って行くと便利なものをご紹介します。
七五三で子供の機嫌が悪くなる!?
一生のうち、ほんの数回しかない七五三。親や祖父母、親戚にとっては、とっても嬉しいお祝い事ですね。ところが、それを迎える本人たちは、当日神社で不機嫌モード。一体なにがあったというのでしょうか。
七五三 着付けの時点で疲れている
子供たちにとっては、着慣れない着物や袴。実は、着付けの時点からとっても疲れています。着せてもらってすぐは、初めて見る自分の姿に興奮したり、髪型をきれいに飾り付けてもらったりして、嬉しくてニコニコしているかも知れません。
ですが、鏡の前を離れて、自分の姿が見えなくなると同時に、体を締め付けている帯の苦しさや、窮屈さにイライラし始めることがあります。
七五三 車内の移動に疲れている
和装をして乗るチャイルドシートは、いつもより窮屈。帯や羽織、ハッピなどがいつもの洋服よりもボリュームがあるからですね。もともと事故から体を守るために、体にフィットした作りになっているチャイルドシートは、厚みのある服を着ると、窮屈になってしまうのです。
窮屈だと、体に自由がききません。思ったように動けず、そして、ぎゅうぎゅうになっているがゆえに、どうしても暑くなってしまいます。さらに七五三のシーズンであれば、目的地の神社周辺は道が混んでいたりして、渋滞してはいませんか?
いつもは平気な車内でも、長時間せまいところにいると、子供たちは静かに疲れをためていることがあります。
七五三 神社内の移動に疲れている
七五三の時期は、どうしてもたくさんの家族と重なりますね。人気の神社などでは、思うように歩けないほどたくさんの人がいる場合があります。
そして、慣れないジャリ道は、いつもより歩きにくく、普段着慣れていない着物だとなおさら辛くなってしまいます。駐車場からお参りをするところまでの距離が遠ければ遠いほど、子供たちの疲れはピークに達していきます。
七五三で子供の機嫌を保つための便利な持ちもの
さて、そんな子供たちのために、私たち親が持って行ってあげるといいものは一体どのようなものでしょうか?万全の準備をしておくことで、すこしでも子供たちの疲れがたまらないようにしてあげましょう。
【暑さ対策】
うちわ、扇子、携帯用ミニ扇風機、冷えピタ(子供用)
【疲れ対策】
靴&靴下(神社内移動用に、履きなれたもの)
着替え用の洋服
【汚れ対策】
ハンドタオル、タオル(汗や食べこぼし用)
ストロー(飲み物を飲むときに、着物にこぼさないように)
簡単なエプロン、よだれかけ(使い捨てでもよい)
ウェットティッシュ
【頑張れアイテム】
小さなアメ、ラムネなどのお菓子
小さな携帯用ジュース
千歳あめ
暑くなったときには、すぐに涼しくしてあげられるものを。そして、神社内の移動は、写真撮影のときを除いて、履きなれた靴にしてあげることが大切です。
小さい子の草履姿はとってもかわいいですが、やはり履きなれないものでの砂利道は疲れてしまいます。ちょっと荷物になりますが、お子さん用の靴をもっていき、神社内の移動中はかえてあげるようにしましょう。
そして、着物はできる限り汚したくないものです。汚れにくいようにするのも大切ですし、万が一汚れてしまってもすぐに汚れが落とせるようにしておくことも大切です。
そして、「あとちょっとなんとか持ちこたえてほしい!」そんなときのための、小さなお菓子たちは、思わぬ形で助けてくれることでしょう。
七五三で子供の機嫌が悪くならないための対策は?
少しでも、子供がイヤイヤ状態になってしまうのを避けるためにできることといえば、「混雑のピークを避けること」と「極端に暑い日や寒い日を避けること」です。
最近は、写真館などでも随分と早い時期から撮影を行ったり、七五三シーズンをはずした時期には、着物のレンタルが無料になるといったサービスがあり、だんだんと「お参りの時期がピークからずれること」に対して寛容になってきています。
もちろん11月15日当日や、その前後の土日祝日がベストなのはわかりますが、お子さんの年齢や状況を考えて、「長時間に渡るのが難しそうだ」と判断した場合は、思い切って、お参りの時期そのものをずらしてしまうというのもいいですよ。
そうすることで、お参り時の混雑を避けることができ、結果として着付けも早く、お参りも早く、滞りなく終わらせることができます。
それだけでなく、もしも親戚などが集まるようでしたら、お参り後の食事のお店でも同様のことが起こります。七五三のときに利用するお店は、どうしてもみなさん同じようなお店に偏ってしまいますよね。
お客さんがたくさんいる場合、注文したにも関わらず、一向に出てこないことがあったり、何組も同時に食事をしているため、注文したものが間違って届くこともあったりします。
ですが、あえてオフシーズンに利用することで、そうした状況を回避できる可能性が高まります。お店によっては、価格が安くなったりすることもありますね。考え方一つですが、そんな方法もあるので、一度考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
子供たちにとっても、家族にとってもおめでたい七五三。おめでたいのと同時に、拘束時間などを考えると、子供たちにとってはちょっとした試練でもありますね。
せっかくの貴重なお祝い事の席ですから、柔軟に考えて、子供や身内の人たちが一番楽しく過ごせるような時期&プランにしていきましょう。
そうした自由な発想ができるのも現代人ならではの特権だと思います。