子供たちの健やかな成長、嬉しいですね。
11月に、初めての七五三を迎える予定のお子さんをお持ちの方も多いのではないでしょうか。当日しっかりとお参りをするために、前撮りを済ませた方もいるかも知れませんね。
前撮りも終わり、親族からもお祝いを頂いたり、あとは本番のお参りだけ!・・そんなタイミングで、身内の訃報が入ってきました。
子供の七五三と、身内の喪中が重なってしまった場合、果たして七五三のお祝はしてもいいのでしょうか?今日はそれについてお答えします。
七五三が身内の喪中と重なってしまったらどうする?
先に結論を言います。
四十九日を過ぎていれば、通常とおり七五三のお祝いをしても大丈夫です。
まだ四十九日が経っていないようでしたら、それがあけるまで待って、遅めのお祝いをするか、今年は写真だけ撮影しておいて、神社でお参りをするのは来年まで待つと言うのも、一つの手です。
そもそも七五三というのは、内々の祝いであり、子供がその歳まで無事に生きていてくれたことを感謝するとともに、各年齢ごとに節目の意味をもった一つの儀式です。
3歳:「髪置きの儀」男女とも3歳で髪を伸ばし始める。
5歳:「袴着の儀」 男の子が5歳で袴を着け始める。
7歳:「帯解きの儀」女の子が7歳で帯を締める着物にかえる。
あくまでも、「子供が無事に生きていたことに感謝する儀式」そして「これからも健康で無事に生きていってくれることを願う儀式」であるということを押さえておきましょう。
七五三が喪中と重なった場合
自分の子供のめでたい節目と、大切な身内が亡くなってしまうのと。まさか重なるなんて思ってもいなかった出来事が、同時に起きてしまう。人生を生きていれば、そういうことも起こり得ますよね。
亡くなったのが、七五三を迎える子の祖父母だった場合には、四十九日が過ぎていれば、予定とおり七五三のお祝いをしてあげた方がよいでしょう。
祖父母からしたら、七五三は、大切な孫の節目の行事。自分の死によって大切な孫の祝い事を邪魔してしまったとなると、とても悲しい気持ちになることでしょう。ご自身もきっと、孫の晴れ姿を自分の目で見たかったと思います。
故人の思いに報いるためにも、可能であれば七五三のお祝いをしてあげた方がよいですね。
もちろん、自分だけのことではないので、身内への確認は大切です。人が亡くなったというのに、祝い事とは不謹慎だ!と言う方がいるかも知れませんし、七五三のお祝いしてあげたい気持ちはあっても、心がついていかないという場合もあるかと思います。
そのあたりの確認はもちろん必要になってきますから、きちんと関係者の心持を考えてあげたうえで、直接聞いてみるのもよいでしょう。「亡くなったことは承知の上で、七五三のお祝いをしようと思っているが、どう思うか」とストレートに尋ねてみてもよいですね。
身内で反対する人がいなかったら、予定どおり七五三のお祝いをしてよいと思います。
七五三が喪中でも四十九日を過ぎていれば大丈夫
ただ一つだけ、注意してほしいことがあります。
それは、七五三のお参りに行く日が、四十九日を過ぎているかどうかです。
四十九日とはなにかご存知でしょうか。
死者の霊は、亡くなった日から7週間(四十九日間)この世とあの世をさまよっているとされています。 この間、七日ごとに閻魔大王による裁きが行なわれ、死者が極楽浄土に行けるかどうかの判定が下されていると言われているんですね。
この四十九日の間に、遺族が丁寧に故人の冥福をお祈りすることによって、死者の霊は初めて無事に極楽浄土に送り届けられるとされています。(神式では、50日とされています)
ですので、その期間中は、喪に服すのが一般的であり、祝い事はご法度です。七五三のお参りに行く予定の日が四十九日内であれば、中止にするか、四十九日より後になるように予定を組み直しましょう。
亡くなったのが11月の初旬など、七五三の日から近く、四十九日があけた頃には11月が終わってしまっている場合には、写真だけは残しておき、お参りは翌年にするというのも選択肢の一つになるかと思います。ご家族とよく話し合って決めてください。
まとめ
おめでたいことと、悲しいこととが重なった場合の判断は、非常に難しいですよね。自分一人の判断でよい事案であればいいのですが、複数名が絡んでくることとなると、互いの心情なども慮らなくてはなりません。
喪中と七五三が重なった上で七五三のお祝いをする場合は、みんなで笑顔のお祝いをするためにも、早め&こまめな根回しをするようにしてくださいね。