「暑さ寒さも彼岸(彼岸)まで」
誰もが一度くらいは聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
お彼岸とは、
春分の日・秋分の日、それぞれを真ん中にした前後3日間を合わせた7日間(一週間)のことを言います。春分の日は3月・秋分の日は9月の年2回あり、その日付は毎年異なります。
春分の日・秋分の日は、それぞれ「季節の変わり目」として、1年の中でも珍しく「夜と昼との長さが同じ日」と言われていますね。
では今日は「お彼岸」について詳しくみていきます。
お彼岸とは?意味・由来・期間など
一つ一つ、丁寧に見ていきます。
お彼岸の時期(2015年~2017年)
お彼岸の期間は、春分の日・秋分の日を中日とした、前後3日間を合わせた7日間(一週間)です。
春分の日・秋分の日は、毎年毎年変わります。
それにともなって、お彼岸の期間も異なりますので、丁寧に見ていきましょう。
まず2015年~2017年の3年間をチェックしていきます。
彼岸の入り | 中 日 | 彼岸の明け | |
春のお彼岸 | 3月18日(水) | 3月21日(土) | 3月24日(火) |
秋のお彼岸 | 9月20日(日) | 9月23日(水) | 9月26日(土) |
彼岸の入り | 中 日 | 彼岸の明け | |
春のお彼岸 | 3月17日(木) | 3月20日(日) | 3月23日(水) |
秋のお彼岸 | 9月19日(月) | 9月22日(木) | 9月25日(日) |
彼岸の入り | 中 日 | 彼岸の明け | |
春のお彼岸 | 3月17日(金) | 3月20日(月) | 3月24日(金) |
秋のお彼岸 | 9月20日(水) | 9月23日(土) | 9月26日(火) |
この、赤字になっている中日が、それぞれ「春分の日・秋分の日」です。
そして、この「お彼岸の期間」に入る初日を「彼岸入り」、彼岸の期間が終わる日を「彼岸の明け」と言ったりします。
お彼岸とは?その意味について
お彼岸とは、端的に言うと「あちら側の世界、死後の世界」という意味になります。
「お彼岸」という言葉は、もともとは「彼方の岸」という文字のとおり、「あちらの方」ということになります。つまり、「人間が住んでいる、こちら側の世界」に対して「仏様が住んでいる、あちら側の世界」という風に分けて考えられています。
なお、春分の日・秋分の日は、太陽が真東から上がって真西に沈む日。なので「西方極楽浄土の信仰」と結びつき、お墓参りなどをする年中行事として定着しました。お彼岸は、日本独自の仏教行事です。
なお、お彼岸の期間は、お寺では「彼岸会(ひがんえ)」「お彼岸法要(ひがんほうよう)」を行うことが多いですね。
既に亡くなってしまったご先祖さまに対しての先祖供養を行います。
基本的に「お彼岸」というと、春の方をメインに考えられていて、秋のお彼岸に関しては「秋彼岸」と呼ばれることが多いです。
なお、故人が亡くなってから、初めて迎えるお彼岸を「初彼岸(はつひがん)」と呼びます。普段のお彼岸と同様に、お墓を洗い、仏壇・仏具を清め、お花やお供え物を供えましょう。
まとめ
「国民の祝日」を定める法律をみると、春分の日・秋分の日は、以下のように定められています。
ですので、お彼岸には、是非とも家族そろってお墓参りをしてみてはいかがでしょうか。
● ご先祖さまから、代々命を受け継がれたきたこと
● 今、自分の命がここにあるということ
● 今、自分を取り囲んでいる、すべての命に感謝
など、多くの感謝の意を込めて、お墓参りをすると、恐らくご自身の心の中にも改めて感謝の念がわいてくることと思います。きっと、ご先祖さまたちも「彼方の岸」で待ってみえると思いますよ。
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