【中秋の名月】お月見の由来と楽しみ方。2015年はいつ?

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月600

「月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月(短歌)」

と言われるように、中秋に見る月は別格の物だとされてきました。

「中秋の名月」と言ったり、「十五夜」と言ったり、さまざまな表現がありますが、一貫していえることは、この季節の月は、いつもにも増して美しいということですね。

忙しい毎日かと思いますが、時にはゆっくりと空を見上げる時間があるのも嬉しいものです。

今回は「中秋の名月」今年はいつ頃なのか、お月見に関するあれこれを調べてみました。

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中秋の名月とは?

中国や日本では、古くから月を鑑賞する、と言う習わしがありました。

「中秋」とは秋の中日の事で、旧暦の8月15日を指します。このことから、「十五夜おつきさま」とも呼ばれ、長い間庶民に親しまれてきました。

平安時代のころ、中国から月見の祭事が伝わって、平安貴族は月を直接見るのではなく、杯や池の中に映りこんだ月を見て楽しんだと伝わっています。秋の夜長、月を愛でるのも風情がありますね。

盃400

あの月を取ってくれろと泣く子かな (一茶)

日本人は月を様々な呼び方で呼んで、童謡や寓話、詩に謡ってきました。旧暦では7月~9月のことを秋と呼んでいたので、その真ん中が「中秋」に当たり、月が新月から満月になるまで約15日かかることから、中秋の名月は8月15日を指すのだと言います。

【中秋の名月】2015年はいつになるの?

現在の暦とは全く違う旧暦での8月15日は、今だったらいつ頃になるのかピンときません。今年の中秋の名月はいつなのでしょう。

旧暦の8月15日を、新暦で換算すると実にバラバラで、今年と今後の「中秋の名月」は以下のようになります。

2015年 9月27日
2016年 9月15日
2017年 10月4日
2018年 9月24日   
2019年 9月13日   
2020年 10月1日   

                          

これらの日に必ず満月が見られるとはかぎりません。「中秋の名月」の日が必ず満月になるとは限らないからです。換算で満月もかなりずれてしまうのです。

2015年の満月は、9月28日です。

月見の由来

月見の意味、由来についてご紹介します。

「中秋の名月」のころは、一年で一番きれいに月が見られることから、中国では古くから仲秋の十五夜に「望月(月を眺める催し)」という行事があったようです。日本には平安時代、遣唐使によって伝えられたのではないかと言われています。

伝わったばかりのころは、「お月見」は庶民に関係なく、貴族たちが「月」を見ながら宴を楽しんで鑑賞していたようです。先にも書きましたが、平安貴族は月を直接見るのではなく、船に乗って水面に映る月をたのしんでいたのです。

月 水面

現代のように一般的になったのは江戸時代です。しかし。江戸時代前期のころは、まだお供えをする習慣がなく、「中秋の名月」になると、収穫した芋煮を食べながら月見を楽しんでいたようです。

江戸時代の後期になると、収穫に感謝してお供えをして、お月見をするようになっていきました。昔は、月の満ち欠けによって月日を知り、農作業に適した時期の目安にしていたのでしょう。ですから、お月さまに対する感謝の気持ちの表れが、お月見という一つの習慣を形づくって言ったのではないかと考えられています。

【中秋の名月】お供え物は?

さて、中秋の名月にはどのようなお供えをしたらいいのでしょうか。
一般的には、「月に見立てたお団子」と「魔除けの力があるとされるすすき」をお供えします。そのほかにもお供えするものがありますので、下記にご紹介しますね。

月見団子

月見団子が丸いのは、月が満ちた形を真似て作られ、豊作祈願や収穫のお祝いに加え、物事がうまくいく、幸せが満ちるといった意味合いも込められています。

十五夜に因んで、一寸五分の大きさのまるい団子をつくると縁起がいいとされています。しかし、真ん丸は死者の枕元に供える「枕団子」の形に似るのですこしつぶすように丸めます。一説には、たくさん収穫した里芋の形にすると言います。

月見団子

すすき

すすきは切り口が鋭いので魔除けの意味合いを持っています。また、稲穂が実る前の時期なので、稲穂に見立てたともいわれています。

里いも

十五夜は別名「芋名月」とも言われていて、里芋などのイモ類の収穫を祝う行事ともなっているので、感謝の気持ちを込めて里芋やサツマイモをお供えします。

その他

その時期にとれた野菜類や果物などを盛ってもいいでしょう。旬のものをお供えすることで、神様との結びつきが強くなると言われています。

秋の七草や、コスモスなどの花を飾ると華やかになります。月見団子の代わりに,お饅頭などを供えてもいいと思います。お供えすると言う気持ちが大切ですね。自分スタイルで、お月見を楽しんでください。

お月見の楽しみ方

美しい月を眺めながら、月見の宴で月見酒、優雅な一夜を我が家で楽しむのもいいですね。

月が見える場所に食卓を移動して、お月さまへのお供え物を眺めながら食事や晩酌をして、デザートに月見団子を食べれば、普段の夕食が月見の宴に変わります。

そのとき、部屋の照明を消して、ろうそくやキャンドルを灯すと、いつも以上に月の明るさも感じることができ、ムード満点になりますね。

即席の月見台を設けてお月見を楽しむのもよいでしょう。月見台とはお月見をする場所のことです。

たとえば・・・

窓からお月見 → 窓辺にテーブルを置いて
出窓があれば → 出窓の張り出し部分を利用して
お庭でお月見 → お庭のガーデンテーブルに
ベランダに出てお月見 → ベランダにテーブルを置いて
縁側が有れば → 縁側にちゃぶ台を出して

ちょっとのことですが、雰囲気が一気に変わるのを感じることでしょう。せっかくのお月見です。思い切って普段とは違ったスタイルを採用するのもおもしろいのではないでしょうか。

【中秋の名月】まとめ

平安時代から続いてきたという「お月見」という行事。やはり、今も昔も、季節に合わせて自然界にあるものを楽しむという姿勢は変わりませんね。

いつも、当たり前のように「ある」ものを、普段とは異なる形で眺めることで、見え方が大きく変わります。今年の秋は、月明りに照らされて、普段とは違う素敵な夜をお過ごしください。

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