結婚をすると、「結婚報告」のはがきを出しますね。
身内がなくなると、「喪中」のはがきを出しますね。
では、結婚した年に、身内も亡くなっていて、「結婚報告」と「喪中の報告」の両方を同じ年にしなくてはならない場合、一体どのような形で報告したらいいのでしょうか?
同じはがきに書くわけにはいかないですよね。同時期に出すのもなんだか違うし・・・。
そこで、「結婚報告のはがき」と「喪中のはがき」につい調べてみました。
結婚報告と喪中のはがきが重なるときはどうする?
たとえば、秋に結婚式を予定していたとします。普通だと、年賀状を利用して結婚報告をしようと思いますよね。ですが、同年の春ごろに祖父も亡くなっていたとします。このように、慶事と弔事が重なった場合、どのようにすればマナー違反にならないか、ちょっと悩みますよね。
ではまず、喪中はがきの意味から見て行きましょう。
喪中はがきとは、毎年、年賀状のやり取りをしている相手に対して、「今年は身内に不幸があったので、年賀の挨拶は失礼いたします」という挨拶を送るためのものです。
このような喪中はがきに慶事をかくのはマナー違反です。ですから、喪中はがきと結婚報告のはがきは別々に出しましょう。先ずは、年内に喪中はがきを出します。喪中はがきは、相手方が年賀状の準備をしないうちに出すのが礼儀です。年が押し迫らないうちに出しましょう。(喪中はがきを出す時期はコチラ)
結婚報告は年明けに出しても大丈夫です。おめでたいことですから、すがすがしい気持ちで祝ってもらえるような時期に報告したいですよね。報告する時期が少々遅くなってしまうことは申し訳ないですが、いずれにしても、心のこもった文面を書いて、相手に誠意が伝わるようにしたいものです。
結婚報告と喪中が重なるときは出す時期をずらす
結婚報告と喪中のハガキは別々に出した方が良いです。喪中ハガキは相手に「年賀状は必要ありません。こちらからも出せずに申し訳ありません」とお知らせる意味合いがあるので、出来れば12月20日ごろまでに出した方が良いでしょう。結婚報告はその後でも構わないと思います。
ハガキが二枚になってしまうので、二度手間になりますが、亡くなられた方の事を思うと、新年を祝ったり、自分たちの幸せの報告をする気持ちが起きないと思いますので、まず、喪中はがきを出しましょう。
その場合、ご結婚されたのですからご夫婦の連名で出すのが良いと思います。その場合、旧姓も書き添えるといいでしょう。それだけでも先方に、もしかしたら結婚されたのかな?と思っていただけることでしょう。
(引用元:http://www.matsuo-print.com/52172/)
結婚報告と喪中が重なるときは寒中見舞いを利用する
結婚報告と喪中が重なった場合は、まず年内に喪中ハガキを出す、という事がお分かり頂けたと思います。では結婚報告は?と気になりますが、それは年が明けてから「寒中見舞い」として出すことをお勧めします。季節のあいさつ文と共にさりげなく結婚報告をされると良いと思います。
そこで問題になるのは、寒中見舞いを出す時期です。寒中見舞いは一年で一番寒い時期に相手の健康を気遣って出すものです。
寒の入りは1月5日ですが、寒中見舞いを出すには早すぎると思います。未だ年賀状のやり取りがされている時期なので、松の内が過ぎてから出すのが一般的だとされています。松の内とは、「正月の松飾り(門松)を飾っておく期間」のことを言い、地方によって多少前後がありますが、元旦~1月7日から15日前後までを指します。そして、節分(2月3日)までが寒と言われていますので、出す時期の終わりは、そのころでしょう。
さて、次は寒中見舞いでどのように結婚報告をすればいいのか、という事が気になります。一例をご紹介しますので、ご参考にしてください。
寒中お見舞い申し上げます
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきました。
ご報告が遅れて申し訳ございません。
私たちは○月○日に結婚いたしました。
本年も変わらぬご交誼のほどよろしくお願いいたします。
寒さ厳しい折柄、どうぞご自愛専一に願いあげます。
このように結婚の報告をすれば、相手を気遣う言葉が入っているので礼を失することはないでしょう。
喪中の場合の結婚報告は、喪中のハガキとは別に、年が明けてから、寒中見舞いを利用して出せばマナー違反になりませんし、相手方を思う気持ちが届いて、とても良いと思います。
まとめ
通常、寒中見舞いは、「年賀状をもらったのに返事が遅くなった場合」に書く方が多いと思います。ですが、慶事と弔事が重なってしまった場合にも、使用することができるのですね。
なかなかこういったケースは多くはないかも知れませんが、もしもの場合に備えて、上手に寒中見舞いを利用したいものです。