親戚で不幸があったとき、亡くなった方が旦那さんのお爺ちゃんとか、叔母さんだったりすると、喪中はがきを出すのか否か迷いますよね。自分からの距離感によって、一体どこまでが喪中はがきを出す範囲になるのでしょうか?
そこで、喪中ハガキを出す時期と、身内のどの範囲まで喪中ハガキの対象になるのかについて調べてみました。
喪中ハガキを出す時期はいつまで?
年賀状を考える時期になると、喪中のはがきが届きはじめます。この喪中のはがきを出す時期に決まりはあるのでしょうか?まず喪中はがきを出す時期について見て行きましょう。
御不幸があった時期にもよりますが、10月以前を大前提にして、年賀ハガキの発売開始から、郵便局の年賀状受け付け開始直前の金曜日頃までに出せば良いでしょう。日付で言うなら11月10日ころから12月12日ごろまでになります。例年12月15日から25日ごろまでが年賀状特別扱い期間だからです。
喪中ハガキを出すのは、誰かが亡くなったことを知らせるのが目的ではありません。自分の身内に不幸があったので、年始の挨拶ができません、お詫び申し上げます、という意味で出すものです。ですから、先方が年賀状を印刷する前に出すのが礼儀にかなうと言えるでしょう。
ちなみに、喪の期間はいつまでだと思いますか?
喪の期間の事を、服喪期間といいます。これは家族や親族が死亡した時、一定期間祝賀行事や社交行事を控えることを言います。その期間は亡くなった方との血縁の深さや付き合いの深さによって異なります。
両親・夫・妻・同居の義父母が亡くなった時は、一年間、兄弟姉妹・別居の義父母の場合は、3か月から6か月だとされています。
喪中ハガキを出す身内・親族・親戚の範囲はどこまで?
近親者に不幸があれば喪中ハガキを出さなくてはなりません。秋が深まったころからその準備をしなければなりませんが、ここでちょっと悩んでしまいます。
喪中ハガキを出さなければならないのは、近親者のどの範囲までかという事です。そこで調べましたが、諸説あって混乱しました。
色々調べたものを総合的に判断した結果をご紹介します。
一般的に言われているのは、1親等と2親等までという事になっています。
血縁の深さから言っても1親等は絶対出さなければならないでしょう。たとえ不仲な親子関係であっても、親が亡くなったのに年賀状を出すのはいかがなものでしょうか?常識の範囲で考えていくべきですね。2親等の場合は、同居しているか否か、や親密度などによって判断が分かれるようです。
ここで一番問題になるのは、配偶者の祖父母の場合です。
これも個人の判断にゆだねられる事柄ですが、この2親等は無条件で出すようにしている人が多いようです。
もちろん、配偶者の場合は0親等ですから、絶対に出すべきでしょう。
喪中を出す相手も喪中だと知っている場合は?
喪中ハガキを準備していたら、出そうと思っていた相手からも喪中ハガキが届いた、という経験をしたことはありませんか?
この場合、相手からの年賀状がこないことは確実です。だからといって、自分は出さなくていいわけではありません。そういう場合でも、自分も身内に不幸があって、年賀を欠礼する旨を伝えるべきでしょう。できるなら、その相手にお悔やみの一言を添えて出しましょう。より一層気持ちが伝わります。
喪中ハガキについての豆知識
喪中ハガキの歴史はそれほど由来が古い風習ではありません。年賀状の風習が定着した後に生れたものです。それは、明治14年3月付「中外郵便週報」の記事に、「葉書をもって親戚旧故への年始祝詞を贈る風習、年々いや増して・・・」という記述があることから推察すると遅くとも明治14年には流行の風習となっていたようです。
喪中ハガキは、明治31年英照皇太后(孝明天皇の女御)の大喪の際、年賀欠礼の書状が散見されています。これが年賀欠礼の始まりではないかと思います。
まとめ
喪中ハガキについて見てきました。それに関しては別に決まりごとはないので、自分の気持ちが相手に伝わるように考えて準備をすればいいでしょう。ただし、喪中ハガキ=年賀欠礼のお詫びだということを念頭に置いて、必要な相手にきちんと届くよう手配するようにしましょうね。