愛知県豊橋市で行われる【豊橋祇園祭】は、元禄元年より続いている、由緒あるお祭りのメインイベントです。
もとは吉田神社の神事として始まりました。
ここの花火は、打ち上げ花火のみならず、手筒花火が見ものとなっていますが、これは戦国時代に、今川義元の吉田城代・大原肥前守が手筒花火を吉田神社に奉納したことから始まったと言われています。
約450年の伝統を誇る手筒花火。これには五穀豊穣、無病息災への祈りが込められています。2015年の花火大会はどのような予定になっているのでしょうか。
【豊橋祇園祭】詳細情報
<花火 開催日時>
2015年7月17日(金) 18:40~22:00
2015年7月18日(土) 19:00~21:00
【開催場所】
17日:愛知県豊橋市関屋町 吉田神社境内
18日:豊川河畔 吉田大橋~豊橋間
【花火の数】
手筒 300本
打上 12,000発
打ち上げ数は、約1万2000発で、例年の人出は祭り全体で10万人となっています。
なによりの見どころは、「手筒花火」で、17日には手筒花火発祥の地である吉田神社で披露されます。神社内とは思えないほどの賑やかさと激しさに、きっと驚くことでしょう。
ものすごい勢いで噴き出す火花。それを支える男たちの力強さ、肝の強さがなんとも壮観です。ダイナミックに火を噴きながら、高く舞っていく迫力満点の様子をぜひ現地で見たいものですね。
手筒花火の歴史
「吉田神社」は、手筒花火の発祥の地といわれています。そもそもなぜ、ここがそう言われているのでしょうか。
それは、吉田神社に保存されている、書物によって書き残されていました。
東三河の人の心を捕らえて放さない「手筒花火」の歴史は古く、吉田神社に保存されている記録「三河国古老伝」に「永禄元年天王祭礼祀ノ花火ト云フ事始メル」とあるように花火がこの地で始まったのが、今からおよそ450年前の1558年ということで、また「吉田神社略記」においては、「花火ノ創始ハ羽田吉田綜録ニ永禄三申庚年(1560年)今川義元公吉田城城代大原肥前守知尚公花火ヲ始ムトアリ、花火の尤古ヨリ用ヒラレシハ流星、手筒トス然レドモ其ノ大ナル者ナシ、次デ建物(仕掛花火)綱火等用ヒラルルモ亦然リ、建物ノ巨大ナリシハ元禄十三年(1700年)一シテ手筒ノ雄大トナリシハ正徳元年(1711年)ナリ云々」とあります。
(出典:豊橋商工会議所)
花火が始まったのが、およそ1560年頃、そしてそこから年を追って、だんだんと大きなものへと変化していったようですね。
なお、吉田神社は、日本最古の書物『古事記』にも出てくる「スサノオノミコト」をお祀りしています。「スサノオノミコト」は、別名「五頭天皇」とも呼ばれており、疫病を払う力があると言われてきました。
そして、「疫病を払う」という力を欲した多くの武将に、古くから親しまれてきました。特に、源頼朝に尊ばれていたことで、名があがっていってようです。
そうした歴史もあり、「武運があがる」神事の一つとして定着したのではないかという説もあります。いずれにしても、手筒花火には、五穀豊穣、無病息災、家運隆盛を祈る、奉納の行事として、現代のような形へとしっかりと定着しました。
打上げ花火大会【有料桟敷席】のチケットについて
手筒花火に続き、今度は「打ち上げ花火」のお話しです。打ち上げ花火をより近くで、邪魔なものなど何もない状態で楽しみたい方はこちらの席がおすすめです。2015年7月1日現在は、団体予約のキャンセルが出たようで、まだ残席があります。
1人 4,000円✕(人数)……3歳児以上
チケットの予約は、チケットぴあ、セブンイレブンがあるのですが、予約をしたい席によって、申し込み先が異なります。ナイアガラ花火が見れる席に関しては、チケットぴあでの申込みになります。
例年、ものすごい人でごったがえしてしまうので、早い時間からの場所取りが辛い方には、ぜひ活用して頂きたいですね。
今にも火の粉を浴びそうなほどの臨場感と迫力は、鳥肌ものです。間近で大きな興奮に包まれるのもよいでしょう。
【豊橋祇園祭】吉田神社へのアクセス
【7月17日(金)手筒花火会場】
所在地:愛知県豊橋市関屋町2
自動車で行く場合
東名高速【豊川IC】から国道151号・1号経由 約30分
※車は、豊橋駅周辺の有料駐車場・豊橋市役所駐車場などに停めましょう
公共交通機関で行く場合
豊橋鉄道【札木駅】より徒歩約8分
【豊橋祇園祭】打上花火会場へのアクセス
【7月18日(土)豊川河畔吉田大橋~豊橋の間】
花火が見やすいスポットである【豊橋公園】
所在地:愛知県豊橋市今橋町
自動車で行く場合
東名高速【豊川IC】から国道151号・1号経由 約30分
※車は、豊橋駅周辺の有料駐車場・豊橋市役所駐車場などに停めましょう
公共交通機関で行く場合
名鉄名古屋本線・JR東海道本線【豊橋駅】から、
豊橋鉄道【市役所前】より徒歩約5分
豊橋祇園祭の当日は、周辺道路の交通規制が行われます。事前にしっかりと確認をしてから向かわれることをお勧めします。
(打上花火大会場内案内図)
愛知県【豊橋祇園祭】まとめ
由緒あるお祭りは、昔も今も変わらず多くの人に喜びを与えています。
当日は、多くの人たちでにぎわいますが、もしかしたら時代を越えて、古い時代に袖触れあった方たちかも知れません。
混雑した中でも、思いやりを忘れずに、楽しい時間を過ごして頂ければと思います。
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