秋の京都は、紅葉の名所。どこもかしこも、美しい紅葉で埋め尽くされますね。
非常に多くの見どころがって悩ましいほどの京都ですが、本日ご紹介するのは、東山地区にある、紅葉の名所のテッパンコースである
永観堂~哲学の道~銀閣寺道のバス停に関して、「歩いてどれくらいか?」という質問がありましたので、それにお答えしながら、周辺の施設のご紹介をしていきたいと思います。
永観堂から哲学の道を歩いて銀閣寺道バス停へ 歩いてどのくらい?
ます、先に結論をお伝えしておきます。
永観堂から、哲学の道を通って、銀閣寺道のバス停までは、距離にしておよそ2.5km、大人の足で歩くと、およそ30分~1時間ほどです。
ですので、永観堂を拝観した後、どのようなルートで帰ろうかと迷っている場合、間違いなくこのルートが面白いと思いますね。
永観堂から哲学の道を歩いて紅葉を満喫 哲学の道
永観堂は、京都のみならず、全国各地から知られている京都の紅葉の名所です。
詳しくは、こちらの記事にまとめていますので、永観堂に関しては省略いたしますね。
永観堂を出てすぐから、「哲学の道」が始まります。
この、「哲学の道」が美しい紅葉のスポットとして、多くの人に大注目を浴びています。
「哲学の道」は、明治時代の京都の一大事業として作られた京都疎水(人口水路)の一部として流れている疎水に沿った散歩道で、「日本の道百選」にも選ばれている、散歩に最適な道です。
京都の哲学者、西田幾多郎が、この道を思索にふけりながら散歩していたことから、かつては「思索の小径」とも言われていました。なにか考え事をしながらのんびりと歩くには、最適な環境なので、紅葉のシーズン以外でも、なにか考え事をしたいときには、1人静かに歩いてみてもよさそうです。
さらに、この道沿いには、かわいいカフェが何店舗かあります。中では、コーヒー、紅茶、スフレケーキなどのカフェメニューが楽しめるので、思索にふけりすぎて、気が付けばノドが乾いていた、なんていう方にはピッタリだと思います。
1店舗だけでないので、選択できるというのもまた嬉しいですね。中には、京都らしからぬ、ツタの絡んだおしゃれな洋館もあるので、西洋的な雰囲気が好きな人にはもってこいのお店です。
永観堂から、およそ20分ほど歩くと、右手に法然院が出てきます。
そして、このすぐ近くには西田幾多郎の石碑があり、次のような一句が書かれています。
「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行くなり」
哲学者らしく、物思いにふけって歩くこともあったのでしょう。なかなかに深い一句です。
せっかくですから、この石碑もしっかりと見た上で、法然院にも寄ってみましょう。
永観堂から哲学の道を歩いて紅葉を満喫 法然院
法然院は、その名のとおり、浄土宗祖である法然上人が弟子と一緒に、念仏三昧を行った場所です。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と、四季折々の顔を見せる法然院は、その静寂で落ち着いた空気から、多くの文学者や学者に愛されてきました。「哲学の道」とともに、静かに思索にふけるのに最適な場所なのでしょうね。
紅葉もそれはそれは見事です。動画を添付しておきますので、参考にしてください。
紅葉の見ごろは、11月中旬〜11月下旬です。
法然院の基本情報は下記のとおりです。
【拝観時間】6:00〜16:00
【拝観料】境内無料
(秋季 伽藍内特別公開:文化財保存協力料 800円)
【所在地】京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30
【問合せ】075-771-2420
紅葉が美しい時期は、それほど長くはありません。毎年の天候によっても少しずつ変動がありますが、可能な限り美しい時期に見に行けるよう、紅葉のシーズンは天気予報をこまめにチェックしないといけませんね。
永観堂から哲学の道を歩いて紅葉を満喫 哲学の道で食事も
法然寺を出たあとは、また「哲学の道」へ戻ります。
そして、道に沿って、銀閣寺方面へと進んで行くのですが、このときにチェックしたいのが、「おめん」という名のうどん屋さんです。もともとは上州伊勢崎(現在の群馬県)から伝わってきたもので、「御麺」がなまって「おめん」となったと言われています。
まるで京都のおばんざいのような上品な料理で、お店の雰囲気も落ち着いているため、まさに観光にピッタリ!海外のお客さんも多いようですよ。
時間に余裕があれば、ここでの食事もおすすめです。もともとは群馬県と言われている割に、この土地の雰囲気とピッタリとマッチしているのを感じます。
生野菜や胡麻や薬味と一緒に食べるタイプのうどんでサッパリとしていますので、まるで和食割烹のようにいただけると思いますね。
まとめ
そんなわけで、冒頭にあった質問に戻ると【永観堂~哲学の道~銀閣寺道のバス停】に関して、「歩いてどれくらいか?」という問いについては、
どこにも立ち寄らず、ただ紅葉を見て歩くだけならおよそ30~40分。
そして、時間に余裕があり、しっかりと観光もしていきたいのであれば、十分な見どころがあるということが伝わればと思います。せっかくですから、美しい京都の紅葉、しっかりと楽しんでください。