緑茶か紅茶かコーヒーか。
来客があるたびに迷ってしまうのが、来てくれた方へのお茶菓子の用意に関してではないでしょうか?
人それぞれに好みも違うだろうし、用意するお菓子にあわせて飲み物もバランスよく準備したいところです。
今回はそんな来客用のお茶菓子の準備に関する悩みに対して、家庭訪問の時はこんな感じで、親戚の集まりであればこんな形でというように、状況に合わせたお茶出しの方法をご紹介していこうと思います。
ミスしない基本的なお茶菓子
まずご紹介するのは、ミスをしないための多くのシーンで活用することができる基本的なお茶菓子の出し方についてです。
和菓子と緑茶
基本セットは緑茶と和菓子がこの日本では最も無難で安全なおもてなしのお茶菓子と言えるでしょう。
家庭訪問
先生の趣味が分からない家庭訪問の際も、緑茶とお菓子のセットであればごく一般的な家庭のおもてなしとして先生も嫌な顔はしません。
万が一その先生が緑茶と和菓子が嫌いだったとしても、他の家庭でも同じようなもてなしを受けているので、「この家は和菓子を出しやがった!」などといったことも思われません。
親戚の集まり
親戚が集まる際も、和菓子セットは最適なもてなしとなります。
親戚が集まるということは、多くの場合、年配の人がわざわざ足を運んでいらしてくれることが多いので、年配の方に配慮した和菓子と緑茶はこの上ないお茶菓子となります。
周りに和菓子が苦手な人がいたとしても、年配の方を優先した結果のお茶菓子だということはわざわざ言わなくても察してくれるので、グチグチ言われることはほとんどありません。
人数が読めない時のお茶菓子
和菓子の次におすすめなのはバームクーヘンです。
バームクーヘンと紅茶
続けてご紹介するのはバームクーヘンと紅茶のセットです。
あらかじめ相手が和菓子を苦手としているということが分かっていた場合に用意しやすいお菓子がバームクーヘンです。
小分けにもしやすいので、来客の人数がきっちり決まっていない時にも臨機応変に対応することができて便利です。
残ってしまい、家でも一気には食べられない場合でも、冷凍保存をすることで後日ゆっくり食べることができます。
家庭訪問
家庭訪問でバームクーヘンを用意する際は、円形のバームクーヘンの場合4分の1のサイズが丁度良くなります。
小さすぎるとなんだかケチった感が出てしまいますし、大きすぎると逆に恐縮させてしまいます。
丁度良いサイズに分けてもてなしましょう。
親戚の集まり
親戚の集まりでバームクーヘンが便利なのは、やはり小分けにしやすいというところです。
前日までは正確に何人来るという情報が分かりにくく、おばさんたちは4人くらいで来てくれて、おじさんたちは5人来てくれる予定っぽいといった感じで正確な人数は当日までわからなかったりもします。
当日になって人数が分かっても、お茶菓子を出す場面では既に何人か帰っていたりして必要なお茶菓子の数は決まらないものです。
そこで、小分けにできるバームクーヘンを用意しておくことで、その時にピッタリの数を用意することができるというわけです。
先に紹介した和菓子セットをメインにしておいて、子供向け用としてもバームクーヘンを用意しておくと応用がきいて便利です。
オシャレをアピールしたい時のお茶菓子
少しオシャレなもてなしができることをアピールしたいときにはケーキを用意するのも良いと思います。
ケーキとコーヒー
最後はケーキとコーヒーによるおもてなしについてです。
一言でケーキと言っても、王道のショートケーキやチーズケーキ、チョコレートケーキやシフォンケーキなど、ケーキには非常に多くのバリエーションがあります。
もてなす際にどれを用意するかという楽しみになる反面、相手が嫌いなケーキを出してしまう可能性も高いというハイレベルなおもてなしセットともいえます。
家庭訪問
もし家庭訪問でケーキを出したい場合は、事前に相手の好みを知っておく必要があります。
「ショートケーキが好き」などと言った事前情報があるようでしたら、そのケーキを用意するのも悪くないでしょう。
しかし、家庭訪問に来る先生は、色んな家でもてなしを受けている場合がほとんどなので、せっかく気合を入れて用意したケーキも、お腹がいっぱいでほとんど食べてもらえないことがあります。
場合によっては公平を重んじる先生が「あっちでは食べてこっちでは食べなかった」ということを防ぐために、あえてもてなしを受けないということもあるので、よほどケーキに思い入れがなければショックを受けにくい和菓子によるもてなしが無難だと思います。
親戚の集まり
親戚の集まりの中でも小さい子供が多く集まると分かっている場合はケーキを用意するのも良いですね。
数種類のケーキを用意しておくことで、どれにするのかを子供同士で選びあうのも楽しい光景の一つです。
取り合いになってケンカがうまれるリスクはあるので、少し冒険することになるおもてなしとなります。
来客のおもてなし まとめ
もてなしで大切になってくるのはもてなす側の気持ちではなく、もてなされる側が気持ちよく過ごすための配慮ではないでしょうか。
足を運んでくれた人の好みが分かっている場合は、それにあわせたもてなしを、好みがわからない場合や、大人数が集まる場合には和菓子を用意することで、もてなす側も、もてなされる側も気持ちの良い時間が過ごせるのだと思います。
最後は何が正解ではなく、喜んでほしいという気持ちが伝われば素敵ですね。
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