2017年【愛知県内で中止になってしまった人気潮干狩り場】一覧

楽しみにしていた「潮干狩り」シーズンですが、なんとも残念なことに、全国でも「あさりがおいしい」と有名な愛知県内の潮干狩り場で、複数の中止会場が出ています。

原因は、「ツメタガイ」による食害や、冬場の強風などによるあさりの生育不良など、いくつかあるようですが、どうも最近では「密漁」までされたかも知れないとのこと。

詳細に関しては、わかりかねるところもあるのですが、まずは毎年開催しているにも関わらず、２０１７年は中止となってしまった潮干狩り場を一覧にしてお知らせいたします。

愛知県常滑市　坂井海岸

こちらは、干潮時には、約５００ｍもの干潟ができて、安心して潮干狩りができる広い海岸。中部圏と世界を繋いでいるセントレア（中部国際空港）からも近く、離着陸する飛行機も見えると人気の海岸ですが、２０１７年は「あさりの成長不良」ということで、開催を見合わせることになりました。

公式ページはこちら。【坂井海岸】

愛知県美浜町　潮干狩り場

上野間、奥田北、奥田中、奥田南、　潮干狩り場

愛知県美浜町には、全部で９つの潮干狩り場がありますが、２０１６年は、なんと！そのうちの５か所で中止になってしまうようです。原因はやはり「あさりの成長不良」だそうです。

＜愛知県美浜町の潮干狩り場一覧＞

上野間潮干狩り場（中止）
奥田北潮干狩り場（中止）
奥田中潮干狩り場（中止）
奥田南潮干狩り場（中止）
大池潮干狩り場（中止）
河和口潮干狩り場（開催）
北方潮干狩り場開催
矢梨潮干狩り場（開催）
上村潮干狩り場（？）

詳細を確認したい方はこちら。
【愛知県潮干狩りスポット一覧】
【美浜町ホームページ】

愛知県西尾市　宮崎東海岸

こちらは、梶島という島を眺めながら潮干狩りを楽しめる海岸でしたが、２０１７年は「繁殖保護中のため開設見合わせ」とのことで、大変残念ながら、中止となってしまいました。

詳細はこちら。【西尾市観光協会】

愛知県西尾市　佐久島大浦海岸

こちらの記事でも紹介していた、愛知県の離島、佐久島。アートが面白く、とても個性的な島で、バーベキューも海水浴も楽しめる、そんな島にある浜でしたが、「宮崎東海岸」と同様に2017年は中止とのことです。残念ですね。

詳細はこちら。【西尾市観光協会】

愛知県田原町　渥美半島伊川津潮干狩り場

菜の花で有名な「渥美半島」。そこでとれるあさりは、甘みたっぷりでプリップリッ！一度食べるとやみつきになる、そんなあさりではありますが・・・。２０１６年は「あさりが少ないため」潮干狩りが中止となっているそうです。とにかく、中止箇所の多さに、残念な気持ちになってしまいますね・・・。
２０１７年の情報が分かり次第更新します。

詳細はこちら。【いこーよ：子供とおでかけ情報】

２０１７年　愛知県潮干狩り　中止の原因

多くの潮干狩り場が、突然の「潮干狩り中止」を余儀なくされています。これは一体なぜなのでしょうか？複数の要因があるのですが、確認できたものを少しご紹介しておきますね。

ツメタガイによる食害

あさりの天敵である「ツメタガイ」が、あさりの貝殻に穴をあけて、中のあさりを食べてしまったのです。

「ツメタガイ」とは？

タマガイ科の巻き貝。在来種で直径５センチほどの殻を持つ。アサリなど二枚貝の表面に穴を開け、中の肉を食べる。

　毎年１０万人ほどが訪れる愛知県の知多半島の伊勢湾側にある主要な潮干狩り場が今季、相次いで営業中止を決めた。天敵の「ツメタガイ」による食害などが原因で、アサリはほぼ全滅状態。営業中止を決めた潮干狩り場は分かっているだけで県内では７カ所に上る。漁業関係者は「こんなことは初めて。損害は計り知れない」と頭を抱えている。
　昨年、４万５０００人が訪れた愛知県常滑市南部の小鈴谷（こすがや）・坂井の潮干狩り場は今年も、４月中旬から７月上旬の営業を予定していた。だが、ツメタガイが食べたとみられる、殻に穴の開いた稚貝が大量に見つかり３月上旬、中止を決めた。沿岸では、例年の数倍のツメタガイが見つかっているという。

（出典：中日新聞web）

こちらのページで【ツメタガイがあさりを食べる瞬間の衝撃動画】もご覧いただけます。

冬場の強風による、稚貝の流出

あさりは通常、砂場の中に生息していますが、今冬の強風により、稚貝が流出してしまい、そもそもの絶対量が減ってしまっていたそうです。そこに「ツメタガイ」の食害がきたため、二重のマイナスを受けることになってしまいました。

開催会場で起こってしまった、密漁

今度は、中止になった会場ではなく、開催予定である【愛知県の知多半島：矢梨（やなし）潮干狩り場（美浜町豊丘）】で、大量のあさりが盗まれたかもしれないという被害のニュースです。

アサリの不漁で潮干狩りの営業中止が相次ぐ愛知県の知多半島で、数少ない営業予定の矢梨（やなし）潮干狩り場（美浜町豊丘）で成貝が姿を消した。密漁された可能性が高く、被害推計は４トンで約５００万円。管理する美浜町漁協は衣浦海上保安署に相談した。１６日に営業を始めるが、漁協の担当者は「量が少なく、途中で中止するケースもありうる」と頭を抱えている。

（出典：中日新聞web）

とのことで、現在開催している潮干狩り会場も、状況によっては期間早めの切り上げとなってしまう可能性があります。

潮干狩り場のすべてが状況が悪いわけではありませんが、これだけの数の会場で被害が出てしまうと、地元の方々も本当に大変かと思います。どうにか来年以降は通常通りの運営ができるように祈ってやみません。

上記のようなこともあり、開催予定の潮干狩り場もいつ中止になるかわかりません。会場へ向かった結果中止でしたでは寂しすぎるので、必ず公式の情報を確認しましょう。