京都の【地蔵盆】の由来と意味、お盆との違いはなに?お供えの仕方について

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お坊さん

関東から関西へお嫁に行った女性は、関西近辺のお盆の行事に戸惑うことがあります。

一年に一度、ご先祖様をお迎えして供養する「お盆」を主とする関東以北の伝統行事に対して、関西方面では、送り盆を終えたころ、子供のための地蔵盆を行います。

あまり知られていない、この地蔵盆について、あれこれ調べてみました。

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京都のお盆と地蔵盆の意味と由来

日本人なら誰でも知っているお盆の行事ですが、古都京都のお盆は、他の地域に無い伝統行事があります。まずは京都のお盆から紐解いてみたいと思います。

精霊迎えと六道参り

一般の先祖を迎える行事と同じなのが、千本釈迦堂で行われる、精霊迎え六道参りです。

先祖が冥途から戻る際、六つの道に迷わぬようお迎えします。およそ、8月8日から12日まで行われます。

六道参りは、線香が漂う中、卒塔婆(そとば)をおさめ、先祖の霊を迎えるため、冥途(めいど)に届けとばかりに、「迎え鐘」がつかれます。

更に、大谷さんへのお参りや大文字五山の送り火まで、京都のお盆行事は続きます。五山の送り火が焚かれる頃は、涼やかな風が吹き始め、夏の終わりを感じさせます。

古都京都を彩る雅な行事は、脈々と受け継がれ、今では欠かせない風物詩となっています。

五山の送り火

8月16日に行われる五山の送り火は、お迎えしたご先祖様の霊を再び浄土にお送りする、精霊のかがり火を五山の山で焚く行事です。

京都の街の灯りが消え、「大文字 → 妙法 → 船 → 左大文字 → 鳥居」の順に火が点灯されます。火は一時間燃え続け、亡き人を偲ぶ縁となっています。

古くからの風習

お盆が終わるとめっきり涼しくなって、秋がすぐそこまで来ている感じを抱きます。近畿地方では、そのころになると地蔵盆が行われます。

馴染みがない、という方もいらっしゃるかと思います。しかし、この地蔵盆は、古くから日本に伝わる風習です。

地蔵盆の由来

地蔵盆の由来には諸説ありますが、どれにも共通するのは、子供の成長や幸せを願う意味が込められているということです。地蔵盆の背景には、地蔵菩薩にまつわるお話があります。

親より先に亡くなった子供たちが、賽の河原(さいのかわら:死んだ子供が行く所といわれる冥途(めいど)の三途(さんず)の川の河原。)で両親や兄弟たちを懐かしみ、石を積み上げて党を築きます。ところが、鬼がやってきてそれを壊してしまいます。

鬼

それをご覧になった地蔵菩薩が、子供たちを抱いて、錫杖(しゃくじょう:遊行僧が携帯する道具の一つである、杖)の柄に子供をつかまらせて。私が子供たちの親になりましょう。この子たちを救いましょうと誓いました。

それ以来、町の辻に地蔵菩薩を建立して、子供の幸せを祈る民間信仰が、近畿地方で広まったとされています。

もう一つの由来

小野タカムラという公卿(くぎょう:公家の中でも日本の律令の規定に基づく太政官の最高幹部として国政を担う職位)兼、歌人のお話です。

彼は昼間は朝廷に仕え、夜になると地獄へ降りて、閻魔大王(えんまだいおう)の補佐をしていました。あるとき、小野タカムラが地獄へ降りると、苦しむ死人の代わりに、閻魔大王が地獄の炎で自身の身体を焼いて苦しんでいました。

閻魔大王

そこで、小野タカムラは満慶証人(まんけいしょうにん)と共に、閻魔大王の供養を行いました。

あれ?何か変と思われますか?昔の日本では、閻魔大王は地蔵菩薩の化身とされていたのです。それにしても、閻魔大王=地蔵菩薩とは、あまりにイメージが違いすぎて、驚きますよね。

しかし、地蔵菩薩は、六道に落ちた者を救済するという役目を担っているので、様々な姿に変身するのです。その中の一つの姿が、閻魔大王なのです。

因みに六道とは、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六つの冥界を指します。

どうですか?地蔵盆のこと、少しはおわかりいただけましたでしょうか。

地蔵盆の しつらえとその内容

各町内ごとに設え(しつらえ)が違います。

京都の地蔵盆は、8月23日と24日に行われます。各町内の辻に建つ、お地蔵様の前に屋台を組んで、花や餅などの供え物を供え、「百万遍大数珠繰り」を行います。福引なども行われ、地蔵尊のしつらえと出し物は各町内でそれぞれ違います。

民俗学的にみる地蔵盆

民俗学的には、「地蔵盆」は、お盆の最後の日が残されたものだと考えられています。そして、塞の神(さいのかみ)信仰と結びついて、子供との関係が強くなったとも言われています。

よその地域から近畿地方へ行かれた方は、初めての地蔵盆に戸惑うことと思います。そこで、お供えや熨斗の書き方についてもご紹介しておきますね。

お供えや熨斗の書き方

お供えの金額からご紹介していきます。

お供えの金額

地蔵盆の御供えの金額は、2,000円から10,000円までが一般的です。ご近所の皆さんで話し合って決める場合もありますので、お隣さんに相談してみてはいかがでしょうか。

熨斗の書き方

金封は紅白のもので、御供の下の名前はフルネームで書きます。お供え物がかぶらないように、話し合う地区が多いです。今では現金が一般的だと言います。

地蔵盆は、女の子が浴衣を着られる機会でもあります。また、数珠繰りなど、普段めったに経験できないことがたくさんあります。

地蔵盆は子供たちにとって、夏休み最後の一大イベントです。地域のみなさんが一丸となって、楽しい地蔵盆を企画してください。

地蔵盆の動画

2011年の地蔵盆の動画です。イメージがわかない人は、見てみるとおおまかなイメージができると思います。


歴史的な背景

地蔵盆は、なぜ関東では定着しなかったのでしょうか。これには歴史的は背景があります。

京都で地蔵盆が大流行したのは室町時代です。そのころ江戸では、お稲荷さん信仰が盛んだったので、お地蔵様には縁がなかったようです。東京には、驚くほどたくさんの稲荷神社があります。

地蔵盆 まとめ

古い歴史を育んできた古都で、今もなお子供の成長と幸せを願って地蔵盆が行われています。

少子化の影響で、子供の数が少なくなっているため、存続が危ぶまれている町があると聞きます。是非、いくつかの町内が足並みをそろえて、この良き風習を後世に残して行ってもらいたいものだと思いますね。

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