【4月8日花祭り】お釈迦様のお誕生日。甘茶をかけて祝いましょう

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お釈迦様 花祭り

4月8日は花祭りと言われています。

この時期に「花祭り」と言うと、まるでお花見をしながら、桜の下でシートを広げ、屋台もいっぱい出て・・・と、ついついお花見の「花祭り」を想像してしまいますが、本日ご紹介するのは4月8日にお生まれになったという、お釈迦様のお誕生日をお祝いする日のことを言います。

キリスト様の誕生日であるクリスマスに比べて、やや地味な印象のある「花祭り」ですが、仏教の祖、お釈迦様のお誕生日は我が日本にとって大切な行事です。

今日は、【4月8日花祭り】お釈迦様のお誕生日。甘茶をかけて祝いましょうと題して、「花祭り」とはどんな日なのかを説明していきますね。

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花祭りってなに?

花祭りは毎年4月8日。この日は、お釈迦様のお誕生日です。実はお釈迦様にまつわる日は、この日だけではなく、大きく3日あるのです。

お釈迦様にまつわる三大行事

お釈迦様にまつわる重大な行事は全部で三つ。せっかくの機会ですので、これを機に覚えてしまいましょう。

涅槃会 ねはんえ 2月15日 一生を終えた日
花まつり はなまつり 4月8日 誕生の日
成道会 じょうどうえ 12月8日 悟りをひらいた日

「花祭り」は、第二次世界大戦後に広まった呼び方で、もともとは

「灌仏会(かんぶつえ)」
「仏生会(ぶっしょうえ)」
「浴仏会(よくぶつえ)」
「降誕会(こうたんえ)」
「竜華会(りゅうげえ)」

などと呼ばれていました。

花祭りの由来

花祭りはお釈迦様のお誕生日。では、その誕生の瞬間がどのようなものだったのか紐解いてみましょう。

お釈迦様、誕生のお話し

お釈迦様の父親は、釈迦族の王様で浄飯王といい、母親は磨訶摩耶(マカ・マーヤ)と言います。摩耶夫人が35歳のとき、ある夜に六つの牙を持つ白い象が空からおりてきて、自分のおなかにスーッと入っていく夢を見ました。

白い象

インドでは象は聖獣とされているため、これは吉夢とされました。すると間もなく、本当に子どもができていることがわかりました。ご懐妊されたのです

そして、いよいよ生まれそうになる日が近づいてきたので、出産のために実家に帰ろうとしていたところ、その途中でルンビニー園という色とりどりの花が咲いている庭でお休みになられていました。(ルンビニー園=インドとネパールの国境近く)

そのルンビニー園という名の花園で一休みされているときに、お釈迦様は誕生されたのです。

お釈迦様は、誕生した途端に、すぐに歩き始めます。すぐに七歩ほど歩き、右手で天を指し、左手で地を指して

「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)

と言われました。意味は「天にも地にも、私という人間はただ一人、唯一の存在である。だからこそ、命ある人間一人一人、すべての人は尊く、貴ぶべきものである」という意味です。すべての人が尊い存在であるとおっしゃったのですね。

お釈迦様

すると、それを聞いた、天に住む竜が、感激して「甘露の雨を降らした」と言われています。

花祭りは何をする日なの?

結局、「花祭り」とはなにをする日なのでしょうか?お釈迦様の誕生秘話をふまえてみていきます。

花御堂(はなみどう)と甘茶

お釈迦様が、お花でいっぱいのルンビニー園で生まれたということから、「花祭り」の日(4月8日)には、御堂をお花いっぱいに飾ります。

花御堂

そして、龍が「甘露の雨を降らした」とされていることから、「甘い香りの雨」として甘茶をお釈迦様の像の上からかけます。

このように、花祭り用のお釈迦様の像は「甘茶をかける」前提ですので、金属(銅)で造られたもので小像が多いようです。なお、その姿は、「天上天下唯我独尊」と唱えたときのポーズを模して、右手を天に、左手を地に向けているものとなっています。

灌仏会(かんぶつえ)と呼ばれる理由

お釈迦様が誕生したとされる、花祭りの日。この日は、別の呼び方で「灌仏会(かんぶつえ)」と呼ばれたりします。

その理由は、お釈迦様の像(仏)に、参拝客たちが、甘茶を「灌ぐ(そそぐ)」から。「仏様に甘茶を注ぐ日」として、「灌仏会(かんぶつえ)」と呼ばれるのです。

白い象も飾るの?

お釈迦様の母親である、磨訶摩耶(マカ・マーヤ)さまのお腹の中に、白い象が入っていったという説話から、御堂にお釈迦様だけでなく、白い象も一緒に飾ってある場合もあります。そんなときも、今回のお話しを知っていれば、何も不思議に思うことはありませんね。

花祭りは日本だけではない

今回ご紹介してきた「花祭り」ですが、「お釈迦様の誕生のお話」ということで、日本だけでなく、インドや中国でも古くからおこなわれている行事です。日本では、推古天皇の時代(606年)に初めて行われたと伝えられています。

世界の中でも、仏教国はみんなお祝いしているということですね。世界は繋がっています。

【4月8日花祭り】お釈迦様のお誕生日について まとめ

こちらの動画は、最後に「甘茶の香りのお線香の宣伝」が入っていますが、それを除けば前半には、今回のお釈迦様誕生のお話がとてもわかりやすくまとめられていましたので、参考に見てみるとよいかも知れません。

「花祭り」の日は、お釈迦様の誕生とともに、すべての人間の尊さ」に気付き、そして、子どもたちがすくすくと育つことを祈る日でもあります。せっかくの機会ですから、お近くにある寺社に足を運んで、お釈迦様に甘茶をかけながら、命の尊さに思いを馳せてみるのもよいかも知れませんね。

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