最近では、めっきり減ってしまったかも知れませんが、昔は夏の挨拶といえば「お中元」でしたね。
夏の暑い時期、お世話になっているあの人が元気にしているか、そして普段からのお礼を兼ねて贈るのが一般的でした。
贈るものを何にするかということももちろん迷いますが、突然思ってもいなかった方からのお中元がとどいたりすると、そのお礼をどのように書けばいいか悩むことがあります。
そこで、今回は「どのような相手からいただいたかによって違う、お礼状の文例」を考えてみました。ご参考になればと思います。
【夏のお中元】相手別お礼状の文例(ビジネス編)
友人や親戚以上に、気を配らないといけないのは、なんといってもビジネス関係の人ですね。ここでの対応次第で、仕事に差し障りがあると思うと、なおさら緊張してしまいます。丁寧にいきましょう。
会社や上司からいただいた場合
日ごろあまり行き来していない方の場合は、なおさら意識を高めていきましょう。
株式会社 ○○○
代表取締役 社長
●●●●● 様
拝啓 猛暑の候、貴社いよいよご盛隆の事と存じます
平素は、格別のご交誼にあずかり厚く御礼申し上げます
さて、この度は、
結構なお品をご恵贈いただきまして、
誠にありがとうございました。
弊社は、みんな様のご厚志にお応えすべく、
社業に全力を注いでまいりますので、
今後とも、ご協力とご支援をお願いいたします。
末筆ではありますが、貴社のご発展と皆様のご活躍をお祈りし、
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
平成○年○月○日
○○○○○ 株式会社
代表取締役社長 ●●●●●●
〒○○○―○○○○
TEL 000-000-0000
お礼状と暑中見舞いを兼ねる場合
お中元のお礼のみならず、暑中見舞いとしての挨拶も兼ねます。
暑中お見舞い申し上げます。
平素のご厚誼に改めまして深く感謝いたしております。
おかげさまで、私どももつつがなく社業に励んでおります。
さて、この度は、温かい励ましのお言葉を添えて、
結構なお中元の品を頂戴しまして、
誠にありがとうございます。
ご過分なご配慮に深く感謝申しあげます。
このうえは、皆さまのご厚志にお応えすべく、
社業に励んでまいりますので、
ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
先ずは、お礼かたがたご挨拶申し上げます。
平成○年 盛夏
○○○○株式会社
代表取締役社長 ○○○○○○
○○県○○市○○町○○番○号
TEL 000-000-0000
【夏のお中元】相手別お礼状の文例(親戚及び個人編)
今度は、血縁や友人ですので、ビジネスほど格式ばらなくてもよい相手へのお礼状です。
○○ ○○ 様
拝啓
盛夏のみぎり、○○様におかれましてはますますご清栄のことと
存じます。私どももつつがなく過ごしております。
さて、この度は結構なお中元の品を頂戴しまして、誠にありがとうございます。
いつも変わらないお心づかいに大変恐縮いたしております。
これからまだまだ暑い日が続きます。
皆様くれぐれもお大事にお過ごしくださいませ。
簡単ながら、取り急ぎお礼と暑中のご挨拶まで申し上げました。
敬具
平成○年○月○日
○○○○○
〒000-0000
○○県○○市一丁目一番地
TEL 000-000-0000
田舎の両親への礼状
離れて暮らしているときでも、節目節目は大切にしたいですよね。
前略
暑い日が続いていますが、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。
私たちは相変わらずの毎日を、元気で過ごしています。
先日は、結構なお品をお贈りくださいまして有難うございます。
早速みんなで美味しくいただきました。
いつも温かなお気遣いをいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
今年も、長男の太郎が田舎へ行くのを楽しみにしています。
ご迷惑をおかけしますが、お盆のころにお伺いさせていただきたいと思います。
お逢いするのを楽しみにしております。
取り急ぎお礼まで
草々
平成○年 盛夏
○○○○○
花子
太郎
〒000-0000
○○県○○市○○町 111番地
親戚へのお礼状
前略
暑い日がつづいておりますが、
ΟΟ様にはご活躍とのことなによりに存じます。
私たちも、つつがなく暮らしておりますので、
他事ながら休心ください。
さて、このたびは結構なお中元の品をお贈りくださりましてありがとうございました。
早速、家族みんなで美味しくいただかせてもらいました。
いつもながらの心のこもったお気遣い、主人共々恐縮しております。
暑さ厳しい折ですが、くれぐれもお体お気をつけください。
まずは、暑中のご挨拶とお礼まで 。
早 々
平成○年 盛夏
○○○○
太郎
花子
〒000-0000
○○県○○市○○町 二番二号
それぞれの距離感に応じて、ゆるんだ感じの文章にしてもよいですし、もっとラフな感じでもよいでしょう。
必ずしも、このような文章でなくてもよいですが、相手や状況に合わせて、きちんと対応できる自分であることが大切です。
夏の【お中元へのお礼状】まとめ
いくつか文例を見てきましたが、結局は、「気持ちのこもった文章を書くことが大切」だということがお分かりだと思います。
そこに思いののっていない、美辞麗句を並び立てても、相手にはお礼の気持ちは伝わりません。
お礼の気持ちと合わせて、自分たちの近況を交え、読みやすい文章を心がければ、きっと先方に気持ちが伝わることでしょう。少しでも参考になれば幸いです。
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