七五三という言葉はよく知っていても、自分の子や親戚の子が七五三を迎えるまでは、なかなか自分事として考えることはできませんよね。
いざ自分の子が七五三を迎えたとき、気になることはお参りに行き、神社で祝詞をあげてもらうとき、謝礼をどのくらい払ったらいいのかわからないのです。
せっかくの機会なので、七五三のあれこれを調べてみました。
七五三の初穂料はいくらがいいの?神社で行う場合
七五三の初穂料について
まず、初穂料(はつほりょう)についてですが、神社にお供えする、その年の最初にとれた稲や野菜などの農作物のことをいいます。
時代が変わって、初穂の代わりに献じられる金銭のことを指すようになりました。そして次第に、神社で祝詞(のりと)をあげてもらい、お祓いをお願いした謝礼として納める金銭のことを初穂料と言うようになりました。
神社によっては、玉串料(たまぐしりょう)と言うところもあります。
初穂料を渡すタイミングは、七五三のお参りを受付している社務所等で受付時に渡します。
気になる初穂料の金額ですが、およそ5,000円~10,000円くらいで、初穂料は、「5,000円から」という神社が多いようです。中にはあらかじめ金額を決めている神社もあるので、御祈祷の予約の電話をするときに、初穂料の金額を事前に聞いておくのも一つの手です。
七五三シーズン、特に11月15日近辺は、どこの神社も混み合います。お祓いの予約もそのころに集中するので、出来るだけ早めに希望する日時を決めて予約しておくと安心です。
神主さんは独特の喋り方をするので、祝詞で読まれる子供の名前が聞き取れないことがあります。子どもには、神主さんが何を喋っているのかわからないので、不安になったり、退屈して飽きてしまったりします。
そこで、事前に、「自分の名前が読まれるから、聞き逃さないようにね」と伝えておくと、祝詞の最中も集中しておとなしく聞いてくれる可能性が高まりますよ。
七五三のお布施はいくらがいいの?お寺で行う場合
さて、ここで気になるのが、七五三のお祝いをお寺でやってもいいのかという事です。結論から言うと、問題はないです。
ただ、古くから「氏神様へ子供の成長の報告と感謝をしに行く」というのが七五三の意義なので、神社へお参りに出かけるのが本筋です。
しかし、時代が変わって、神前結婚や仏前結婚があるように、ニーズに合わせてお寺や神社も変わってきているのではないかと思います。お寺の中には、七五三のはがきを出すところがあります。
七五三のお布施について
お寺で七五三を行った場合、初穂料はどうなるのでしょう。
お寺の場合は七五三に限らず、「御布施」となります。熨斗の表書きも、「御布施」と書けば良いです。
どうしてお布施と言う風になるのかと言えば、僧侶へ渡すものではなく、寺院のご本尊様の前に供えられるものだからです。表書きはそのほかに、「御祈祷料」「冥加料」があります。
「御布施」は、やはり、5,000円~10,000円が相場です。もし御祈祷をするなら、頂戴するものが、紙札なら2,500円~、木札は3,500円というのが相場です。個別で御祈祷をするなら、2万円かかるところもあります。お寺さんに聞いてみるのが良いでしょう。
お寺での七五三は、戦後から始まり、今ではメジャーとまではいきませんが、それでもお寺で七五三を行っているところがたくさんあります。
七五三の前に身内に不幸があり、まだ四十九日があけていない方たちが、日程の関係でお祝いの日をどうしてもずらせない場合、神社の代わりにお寺で執り行うというケースも非常に稀ですがあるようですね。
いずれにしても、七五三のお祝いをするにも、さまざまな選択肢があるということです。
まとめ
神社でもお寺でも、どちらでも執り行うことができる七五三。祖父母や親戚の方々が同行する予定の方は、みんなとしっかり相談をしてから場所を決めた方がよさそうです。
長い人生の中で、ほんの数回しかない七五三。主役である子供たちにとって、楽しい思い出になるような七五三をしてあげましょう。
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