妊娠・出産、「新しい命の誕生」は、なにものにも換えがたい、幸せな出来事ですね。
ですが、実際に出産を迎えると、そんな感傷的な気持ちに浸っている時間はなく、あれよあれよと必要な手続きに迫られることが多々ありますね。
今回は、出産後に必要な手続きと、里帰り出産をした際の「出生届」の提出先についてご報告します。
出生届は、産後14日以内に提出
子供が生まれたら、まずやらなくてはならないのが「出生届」の提出です。この届出がされて初めて、その子が社会の中に存在する証明となります。
なお、赤ちゃんが生まれた日、その当日を1日目と数えます。
産後14日といっても、母親は出産後5日程度は入院になりますので、退院後となるとだいぶ日程が限定されます。日付の確認は十分におこなって、期限内の提出を。
出生届はどこで手に入る?
「出生届」は基本的には、出産をした病院・産院でもらえます。というのも、「出生届」の用紙は「出生証明書」と一体となっているからです。
用紙の左半分が「出生届」で、両親が記入
用紙の右半分が「出生証明書」で、出産に立ち会った医師や助産師さんが記入
出生届の見本はコチラです。
多くの場合、出産した病院や産院で、産後すぐに必要事項を記入した状態の「出生届・出生証明書」を退院までの間に渡してくれます。出産する病院が決まった時点で、その病院ではどうなっているか確認しましょう。
万が一もらえないという場合には、以下の方法で無料で入手することができます。
【出生届の入手法】
各地方自治体(市区町村)の役所(戸籍課)
各地方自治体(市区町村)のHP(ダウンロード)
出生届の提出先
次は「出生届」の提出先についてです。基本的には、以下の市区町村の戸籍課に提出します。
- 父母の本籍地の役所
- 父母(届出人)の現住所がある役所
- 赤ちゃんの出生地(出産した病院の市区町村)の役所
里帰り出産の場合
里帰り出産の場合は、そのときに滞在している土地の役所に提出します。
「出生届」に関する注意事項
本籍地の役所に提出するときには、「出生届」は1通で大丈夫です。
ですが、それ以外の場合には、2通必要になることがあります。その場合、1通目は提出先で保管され、もう1通は本籍地の役所に送られます。
ですので、「里帰り出産」などで、本籍地とは異なる役所に提出することが事前にわかっている方は、あらかじめ役所に何枚必要か確認をとっておきましょう。
2枚必要だった場合には、すみやかに出産予定の病院・産院にも報告し、必要枚数が用意してもらえるよう手配しましょう。
どんなことも、ギリギリに差し迫ってしまうと、焦って手落ちが増えてしまいますから、事前に余裕をもって行っておくと安心して出産に臨めると思いますよ。
出生届の際は、母子手帳を持参しましょう
実際に役所に手続きに行く際の注意事項です。
母子手帳の1ページ目に「出生届出済証明」という箇所があり、「出生届」が無事に役所に提出されたことを記すページがあります。
日付・市区町村名・そこの長の氏名 等を押してくれるので、必ず「母子手帳」は持参していってください。
出生届と合わせて手続きするもの
「出生届」を提出する際に、合わせて手続きするものです。
健康保険加入手続き
勤務先(国民健康保険の場合は役所)へ、保険加入の手続きを行います。
母親が、父親の扶養家族であれば、赤ちゃんも一緒に父の扶養家族としての手続きにになりますが、両親が別々に保険に加入している場合は、赤ちゃんをどちらの保険にいれるかという部分で、保険加入の手続き先が変わります。
父親側に入れる場合には、父親の勤務先(国民健康保険の場合は役所)
母親側に入れる場合には、母親の勤務先(国民健康保険の場合は役所)
出産後の「1か月検診」の際には、赤ちゃんも診察を受けることになりますので、それまでに手続きが完了していないと、一時的に満額の医療費を支払うことになりますので、ご注意ください。
児童手当・乳幼児医療費助成金(小児医療費助成金)
これらは、市町村より子供のために助成してもらえるお金に関する手続きです。
乳幼児医療費助成金は、保険証のようなものを作成してもらえ、赤ちゃんに関する医療費が免除になったりしますので、確実なお手続きを。
児童手当は、子供が15歳になるまでの間、毎月5000~15000円いただける手当です。
手続きに必要な書類一覧
必要なものをまとめておきます。事前に確認し、まとめて手続き完了できるようにしておきましょう。
手続き | 必 要 書 類 |
出生届 | 出生届
(右側が出生証明書になっていて、基本的には出産した病院・産院等で受け取れます) |
届出人の印鑑 | |
母子手帳・母子健康手帳 | |
健康保険加入手続き | 健康保険証 |
母子健康手帳 | |
出生届のコピー | |
印鑑 | |
児童手当・乳幼児医療費助成金(小児医療費助成金) | 出生届 |
届出人の印鑑 | |
母子健康手帳 | |
健康保険証のコピー(児童手当等申請者のもの) | |
手当の振込先口座がわかるもの
(児童手当等申請者のもの) |
まとめ
嬉しいことがいっぱいな出産ですが、やはりそれにともなって、必要な手続きなども多くありますね。
すべて、産後すぐのことなので、体がしんどいこともあると思います。旦那様やご家族の方に協力してもらい、少しでも体に負担なく、すみやかに手続きができるよう手配しておきましょう。
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