「将軍塚大日堂」といえば、その景色の美しさから、紅葉以外のシーズンも大人気のスポット!春には桜が美しいと有名で、季節ごとに椿、桃、藤、つつじなどの花が順に咲き誇ります。
かつて、奈良から長岡に都を移した桓武天皇を、和気清麻呂がこの山頂にお誘いし、この山頂から見下ろした京都盆地を眺めながら「ここが都にふさわしい場所です」と進言したとか。そのやり取りがきっかけで、平安京が京都に作られることになりました。
都をつくるにあたり、鎮護のために将軍の像を塚に埋めたことから、「将軍塚」と呼ばれるようになりました。歴史的にも重要な場所である「将軍塚大日堂」。
今日は、ここでの紅葉・夜景の楽しみ方についてまとめていきます。
京都の紅葉 将軍塚大日堂 詳細
【紅葉の見頃】11月中旬~11月下旬
【開催時間】 9:00~17:00(16:30受付終了)
【所在地】 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町7−5
【拝観料】 大人500円 中高生400円 小学生200円
【問い合わせ】075-771-0390
【アクセス】
<公共交通機関>地下鉄東西線「蹴上駅」下車、徒歩30分
※その他の交通手段は車のみ
※山のため、徒歩だと暗い山道を歩くことになります。街灯もなく歩道もないため、懐中電灯が必須になります。(雨のときは、路面もすべりますのでなおさら注意が必要です)
※紅葉シーズンはタクシーも人出が足りなくなるので、タクシーで来るにも注意が必要です。一度帰ってしまうと、なかなかもうタクシーがまわってこないので、参拝が終わるまで待っていてくれるようにお願いしましょう。
※東山ドライブウェイは、二輪車の通行が禁止されています。
バイク・原付では「将軍塚大日堂」に行けないのでご注意ください。
東山の山頂という高台から、京都の町を一望できる将軍塚大日堂は、紅葉の季節以外にもドライブスポットとして人気!車でしか来れない場所のため、混雑具合が比較的少ないというのもおすすめの理由です。
国道1号線からでも、県道143号線(三条通)からでも、両方共に東山ドライブウェイに入り、途中に「将軍塚」の看板が見えます。そこから少し行けば、大きな駐車場があります。(駐車場は無料)
美しい紅葉とともに、眼下に広がる市内の景色。高台にあるため空気も澄んでいるため、なおさら紅葉がきれいに見えます。
なお「将軍塚」は、このパノラマ景色が望める場所のことだと思っている方が多いようですが、正式には「将軍塚大日堂」の中に、「将軍塚」という直径約20m、高さ約2mにも及ぶ大きな塚があり、そのことを指しています。
境内はとても広大で、そこの紅葉も美しいです。紅葉はさまざまな角度で楽しむことができ、北展望台からは京都の山々の紅葉が、そして西展望台からは境内の紅葉を見下ろすことができます。
そして、大日如来様をお祀りした大日堂もありますので、広大な景色とともに、将軍塚と大日如来様もぜひ楽しんできてくださいね。
京都の紅葉 将軍塚大日堂 庭園ライトアップ 詳細
【開催期間】 10月中旬~12月上旬
【開催時間】 18:00~21:30(21:00受付終了)
【拝観料】 大人500円 中高生400円
(昼夜入れ替え制ではない)
【問い合わせ】075-771-0390
夜の景色は、昼間とはまた全然違います。ライトアップされた紅葉は、真っ暗な中、赤く光り、美しさとちょっとした怖さもあり、なんとも幻想的な空間になります。
そして、なによりも展望台から見る、京都の夜景が絶景!
少し早目の時間についてしまったら、ライトアップが始まる時間まで景色を見て楽しめばいいですし、刻一刻と変化していく様子を見るのもまた趣深いですよ。
紅葉のライトアップと夜景の両方が楽しめるのは、非常に珍しく、多くの人にとって貴重なスポットとなっています。
京都の紅葉 将軍塚大日堂 周辺のオススメスポット
せっかくここまで来たのなら、帰りにも楽しめるスポットをご紹介します。
「将軍塚大日堂」でライトアップをしているのと同じ頃、ちょうど山の下にある「青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)」でもライトアップを行っています。
ここは、紅葉のライトアップも美しいですが、独特な青色の光が何よりも印象的で、幻想的な空間となっているため、12月に入ってから、クリスマスのイルミネーションのような心持ちで楽しむ人もいるようですよ。
「将軍塚大日堂」から車で約10分ほどですので、気楽に行ける距離だと思います。
<青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)>
【開催時間】 18:00~22:00(21:30受付終了)
※昼夜入れ替え制。
【所在地】 京都府京都市 東山区粟田口三条坊町69−1
【拝観料】 大人800円 小中高生400円
(青龍殿・青蓮院共通券:大人 ライトアップ1500円)
【問い合わせ】075-561-2345
まとめ
紅葉も夜景も両方楽しめるスポットは、かなりお得!そして、紅葉のシーズンはどこも混雑するところが多い中、若干すいている穴場隠れスポット的な存在でもあります。
日本の都、平安京が生まれた歴史を噛みしめながら、日本の原風景である紅葉を眺めるのも、なんともいえない心持ちだと思います。楽しんできてくださいね。
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