夏になって、各地で花火大会が開催され始めていますね。
全国各地で、さまざまな大会が行われ、見ごたえ十分な花火の情報がたくさん。
ですが、どこの情報を見ても、必ず目に飛び込んでくるのが「スターマイン」「尺玉」という単語。当たり前のように使われている言葉ですが、果たしてその意味をご存知の方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
今日は、ふと気になった「スターマイン」「尺玉」の意味についてお届けします。
「スターマイン」ってなに?
花火大会情報を見ると、必ずといっていいほど目につく「スターマイン」。それって一体どんな花火なのでしょうか?
「スターマイン」とは
スターマイン=速射連発花火のことです。
いくつもの花火を組み合わせて、一気に連続的に打ち上げます。そして、その複数の花火をもって「ひとつのテーマ」を描き出すものです。
短時間に大量の玉を打ち上げる演出は、スピード感にあふれ、景気よく映り、迫力満点になるため、観客の反応も良いですよね。単発でポツリ、ポツリとあがるものよりも、一気に複数の花火が上がると、見ている側も興奮します。
なお「スターマイン」と言われるものは、このように丸いものだけでなく、柳のようにしだれていくものや、四方に広がるもの、なにかの形を描いているものなども含めた総称です。
そして、「スターマイン」は、あくまでも「一ヶ所から打ち上げられるもの」であり、複数個所からあげられるものは「ワイドスターマイン」と呼ばれています。
「ワイドスターマイン」って?
さきほど、「スターマイン=速射連発花火」と書きましたが、ワイドスターマインは、これを等間隔で設置した上で、何カ所かで同時、あるいは特定の順番で一斉に打ち上げるもののことを言います。
「ワイドスターマイン」とは
まさに、この画像のように、複数個所からあがる「スターマイン」です。
「ワイド」と呼ぶには、最低でも3か所以上で同時に打ち上げる場合を指し、一般的には5か所程度のことを指します。ですが、近年は大規模で華やかな会場も増えているため、多いところでは10~12か所から打ち上げられたりもしています。
実際に、距離をとって打ち上げるとなると、設置の時点で2~30mほどの距離を置くそうです。さらに、打ち上げたときには、花火が開いた分の大きさも必要となるため、ワイドスターマインを行おうとすると、それ相応の広さのある会場でないと難しそうですね。
なお、スターマインではなく、尺玉や単発花火を複数個所から打ち上げる場合は、「一斉、ワイド(展開)、ワイドスクリーン、ワイドシネマ方式」と呼んだりもするそうです。
このように、複数個所から打ち上げられるようになったことで、演出の幅がものすごく広がったそう。花火の大きさを変えたり、打ち上げ順を変えたり、一つおきに花火の種類を変えたり……と、いろんなアレンジを加えることができるため、制作側としては、想像の幅が際限なく広がったと言われています。
最近では、音楽に合わせて打ち上げたり、レーザー光線などとともにアレンジしたり……と華美な演出も増えてきているので、花火を通して描き出される世界観は、ますます広がりをみせそうですね。
「尺玉」って?
花火大会の案内文などによくのっている「尺玉」。これは一体どんな意味なのでしょうか?
「尺玉」とは
日本の花火のサイズは、尺貫法の寸(約3.3cm)を基準として、小さな2寸玉(直径6センチ)~8寸、尺玉(1尺)となり、徐々に大きな玉となっていきます。
サイズが小さなものほど、到達する高さも低くなり、花火が開花した際の大きさも小さくなります。逆に、大きければ大きいほど、到達高度も高くなり、開花時の大きさも大きくなります。
尺玉(1尺)で、到達高度が約330m、花火開花時の半径が約160mとなります。330mは、東京タワーとほぼ同じ高さで、さらに直径320mほどに広がるのですから、まるで東京タワーを包み込むかのような大きさになるということですね。ものすごい大きさです。
1尺より大きなものだと、さらに尺2寸、尺5寸、尺6寸、2尺、3尺、4尺(約121cm)と打上前の玉の時点で、直径1mを越えるものもあります。
そうなると、到達高度も開花時の大きさもさらに大きくなるので、東京タワー以上の高さ&大きさに広がるということです。
なお、現代では「尺玉」とも言いますが、「3号玉」「5号玉」のように、号数でも呼ぶことがありますね。参考までに、対照表をつけておきます。
5寸玉 = 5号玉
7寸玉 = 7号玉
10号玉 = 尺玉
20号玉 = 二尺玉
30号玉 = 三尺玉
なお、それぞれの玉の大きさによって、あがる高度、開花時の大きさなどが非常にわかりやすくまとめられているページがありましたので、ご紹介します。詳細に知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
【花火トリビア】まとめ
聞き覚えのある「スターマイン」「尺玉」の意味についてまとめてみましたが、いかがえしたでしょうか?意味はわかりましたか?
一つ一つの花火に、細かな呼び方や、分類の仕方があるんですね。
なお、花火大会で使用される花火玉の大きさを決める際は、予算はもちろんのこと、法律で定められた「保安距離」というものが存在しているそうです。
ですので、予算があって、広さも十分あるところでは、大きな花火が打ち上げられますが、都心部などで開催される場合には、たとえ予算はあっても小さな花火玉ばかりになる場合もあるとのこと。
事情がわかると、花火そのもの以外にも、会場の状況からいろいろな推測もできて倍楽しめそうですね。なにかの参考になりましたら、幸いです。
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